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栄養と認知機能アンチエイジング

栄養と認知機能アンチエイジング

日本抗加齢医学会雑誌2016.04に、認知機能とアンチエイジングが特集されました。その中から、「栄養と認知機能アンチエイジング」(大塚 礼〔国立長寿医療研究センター〕)をまとめてみました。

認知症の発症には食事要因も関連すると考えられています。

地中海食が認知機能低下の要請因子であることを示す多くの観察研究があります。メタ解析では地中海食の強い集団はそうでない集団に比べ、認知機能障害の発症リスクが33%低下すると報告されています。地中海食の定義は、おおむね「季節折々の野菜、豆類、果物、種実類を多く摂取し、オリーブ油を主たる油脂として使い、魚介類や豚肉、乳製品(チーズやヨーグルトなど)は適量を、赤身肉は少なめに、食事中に適量の赤ワインを摂取する食事」を指します。

国立長寿医療研究センターでは1997年から老化・老年病予防を目的とした「老化に関する長期縦断研究疫学研究」を実施しています。 最近の検討では、乳製品やあるいは乳製品に多く含まれる短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸の高摂取が認知機能低下を抑制する可能性が見出されています。一方、穀類(ごはん・めん類・パン)摂取量が多いほど、認知機能低下リスクは増加します。言い換えると、摂取量に占める穀類摂取量の割合が高い、たとえば、めん類のようにおかずが少ない、穀類中心の食事を摂る傾向にある人は、認知機能低下のリスクが増大するということです(つまり、うどんやそば・ラーメンだけの食事は認知機能を低下させるということで、めん類を食べるときは、ごはん類などの穀類以外のトッピングが重要だということです)。

脂肪酸の中でも血清DHA(ドコサヘキサエン酸)濃度が低い群では10年後の認知機能低下リスクが高いこと、食事由来のDHA摂取と血清DHA濃度には正の相関があることから、DHAを多く含む青魚などの摂取は認知機能低下を予防する可能性があることが示唆されます。

最近では、単一の食品や栄養学的要因ではなく、さまざまな食品を摂取すること(食品摂取の多様性)が認知機能の維持に役立つ可能性を示唆する結果が得られています。

生活習慣病予防の観点からは、「減塩日本食」がよいことが報告されています。すなわち「米飯を中心とし、魚、肉、豆、野菜を豊富に含んだ日本食」から塩分摂取を控えた減塩日本食は、高血圧予防、動脈硬化性疾患予防、そして認知機能低下予防に少なからず貢献しうる食事であると考えられます。

欧米諸国では「地中海食」が認知症予防に有効と考えられていますが、日本人が古来営んできた独自の食生活を踏まえれば「季節折々の野菜、果物、豆類をたくさん取り入れ、魚介類も乳製品も積極的に、そして塩分は控えめにした身近な日本食」が、日本人の認知症予防のみならず健康寿命延伸にとって有効な食事と考えられます。

 

2016-11-08 10:35:06

アンチエイジング

 
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