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AGEsと生活習慣

AGEsと生活習慣

AGEsは、NHKの「ためしてガッテン」でも取り上げられ、健康寿命を伸ばすためにも注目されています。日本医事新報(No.4659 2013.8.10)に「AGEsと生活習慣」(山岸昌一)が掲載されていましたのでまとめてみました。
 
糖尿病では、老化のプロセスが進行し心血管合併症や骨粗鬆症、アルツハイマー病、癌、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などの発症リスクが上がってくること、非糖尿病患者に比べて「健康寿命」が約15年短く、死亡のリスクが1.8倍上昇することなどが知られています。最近、この分子基盤に糖化反応の亢進、つまり終末糖化産物(advanced glycation end products;AGEs)の形成、蓄積の亢進が関わっていることが明らかになってきました。
 
グルコースなどの還元糖は、蛋白質や脂質、核酸のアミノ基と非酵素的に反応してシッフ塩基、アマドリ化合物を形成します。その後この反応は緩徐に不可逆的な脱水、縮合反応を繰り返し、AGEsを形成するに至ります。
 
慢性的な高血糖状態では、循環血液中や組織でAGEsが促進的に形成、蓄積されます。AGEsは、コラーゲンなどの蛋白を悪玉架橋させ、その機能を劣化させるだけでなく、細胞表面受容体であるRAGE(receptor for AGEs)によって認識され、酸化ストレスや炎症反応を引き起こします。
さらに、食後高血糖のスパイクに伴って形成されるグリセルアルデヒドに由来するAGEsはRAGEへの結合活性が高く、より強力に臓器障害を起すことが報告されています。
 
AGEsは、酸化ストレスや高血糖下で内因性に産生されるだけでなく、外因性に食品や喫煙からも摂取され、食事・タバコに由来するAGEsのうち6~7%が、ある程度の期間生体内に残存することが明らかにされています。食事に由来するAGEsの摂取量を制限することで炎症反応が抑えられ内皮機能が改善すること、長寿遺伝子が活性化されることが知られています。さらにカロリー制限をしなくともAGEs制限食を摂取させることでネズミの寿命が延長すること、また、いくらカロリー制限を行っても同時にAGEs制限を行わない場合は、寿命の延長効果が認められないことなども報告されています。
 
生体内に蓄積されるAGEsを制御していくには、①食事に伴う血糖値の上昇をできるだけ抑えること、②AGEsを多く含んだ食品を摂取しないようにすることが重要です。

早食い、どか食いは、食後の急峻な血糖値の上昇をもたらします。できれば定食系のメニューを選び、野菜や海藻類など繊維質のものから食べ始め、ご飯類を最後に食べるように心がけます。またソバ、玄米などの低GI(glycemic index)食品を摂取することも大切です。さらに食後の運動を習慣づけることも血糖上昇を抑えます。
 
肉製品や脂肪に富む食材を高温で揚げたり、焼いたりした際、AGEsが多く生成されることが知られています。一方、水分を多く使って時間をかけ、蒸したり茹でたりする調理法はAGEsの生成を抑えます。焼肉やステーキよりしゃぶしゃぶを、焼き餃子より水餃子を選ぶ方が望ましいということです。
 
一般的に、ファーストフードの類は高カロリー、高脂肪で、食材を高温で加熱調理したものが多く、避けるほうが無難です。また、ブドウ糖に比べ、果糖は約10倍AGEsを形成しやすいとされ、フルクトースコーンシロップを多く含む炭酸飲料も避けたい食品の1つといえます。
 
 

2014-03-30 09:39:00

アンチエイジング

 
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